短期連載が決まり、狩野はコタローの世話と漫画の両立を決心する。 そんな狩野の元に、元カノのあかねがやってくる。 他人であるコタローの面倒を見つつ漫画を描こうとする狩野の振る舞いが、腑に落ちない。漫画に専念してほしいあかねは、コタローの面倒を引き受け、狩野からコタローを遠ざける。 いっぽうコタローも、自分が狩野の重荷になっていると思い込んでしまい……。 部屋のチャイムが鳴る。 ファッションデザイナーの玉森の元に、暗い顔をしたコタローが訪ねてきた。 玉森はコタローの汚れた服に我慢ならず、脱がせて洗濯してしまう。 翌日、再びチャイムを鳴らしコタローがやってくる。それが半月続いて……。 コタローは新聞を5紙も契約している。 その内一社の配達員は、優しい性格のコタローが無理矢理契約させられているのではないかと心配になって……。 テレビに映る町並みを見て、コタローは母親と出かけた時のことを思い出す。 その場所へ一人で行こうとするが、狩野は付き添いを買って出る。 翌日、寝坊した狩野を「嘘つき」呼ばわりしてむくれるコタロー。狩野は嘘はついていないと言い張るが、コタローの機嫌は直らない。 「俺は基本、嘘はつかない主義なの。だからこの先もお前には嘘はつかねーよ」 そう誓う狩野だが……。 これは、大人びた風変わりな子供と、見守る大人たちの物語。