ちょっとだけ草花を元気にしたりする、不思議な力を持つ少年、鈴風草太。 幼い頃、母がしてくれたお伽話のせいか、物語を空想するのを日課にしているが、夢に出てくるのはなぜかいつも同じ世界だ。 そんな普通の少年に、ある日、空想ではと思うくらいの出来事が巻き起こる。狼の姿をした化け物が、草太の前に突如として現れ襲いかかって来たのだ。 その危機を救ったのは、赤ずきんと名乗る不思議な女の子と言葉をしゃべる銀色の狼ヴァルだった。赤ずきんは、異世界の国王の命により、草太を守るためにこの世界にやって来たのだ。 草太を狙うのは、1000年ぶりに復活したサンドリヨンという魔女で、草太の中に眠る「封印の鍵」の力を狙っていたのだ。部下の暗黒の魔法使いヘンゼルと異形の姿をした狼男達。 襲いかかる脅威に赤ずきんの盟友でもある三銃士の一人、白雪姫までもが現れて・・・。 数奇な運命を背負った少年とおとぎの国の不思議な少女達。 二つの世界を巡る、壮大な物語は、今、始まったばかりである・・・。