救命救急センターのカンファレンスで、珍しく医局員に関する嬉しい報告がされていた。小島楓(松嶋菜々子)も喜んでいたのだが、そこに桜庭睦子看護師長(安寿ミラ)が報告に来る。昨夜、くも膜下出血で搬送され、脳外科に回され手術を受けた患者、桂木藍子(伊藤歩)が救命救急センターのICUに戻されると言うのだ。脳外科のICUが満床という理由なのだが、打診をしてきたのは救命センター長の杉吉康弘(手塚とおる)。本庄雅晴(佐々木蔵之介)たちは脳外科教授でもある杉吉の都合良い差配を訝しむが、楓は患者には関係のないことと受け入れを許可する。藍子には父の達央(堀内正美)と母の三津子(川口圭子)が付き添っていた。一代で築いた運送会社の会長である達央は、個室が良いだのと藍子の処遇にいちいち口を出す。片岡仁志(柏原収史)は、達央の存在があるから脳外科が厄介払いをしたのだろうと推測するが、本庄はまだ何かあると考える。 そんな時、楓の兄、立(山口馬木也)が夕(山崎光)を連れて訪ねてきた。どうやら夕が国友花音(波瑠)に会いたかったらしい。再会した夕に、花音は心疾患で入院中の美羽(毛利恋子)を紹介する。 藍子が目を覚まし、左手の感覚がないことに気づく。やはり本庄が感じた“何か”があったようだ。同じ頃、美羽の容態が急変。処置にあたろうとする楓たちに、藍子の説明を求める達央が怒号とともに迫る。夏目衛(時任三郎)たちが達央を食い止めるが・・・。