続くGPもシューマッハは絶対的な強さを見せつけていた。 スピードでは劣らぬハヤトだが、レースを組み立てる実力は及ばず常にシューマッハを追いかける立場から脱せずにいた。 一方シューマッハによってずっとペースを乱されたままのランドルは、グーデリアンを巻き込み大事故を起こしてしまう。そしてシューマッハにも異常が明らかに起こり始めていた。 全治3カ月の重傷を負ったグーデリアンを訪ねたハイネルは「強度と安全性に問題があったかもしれない」と謝罪する。そんなハイネルにグーデリアンは「シュティールは安全でいいマシンだ。証明する為に最終戦はお前が走れ」と返す。 一方、ハヤトとあすかは負傷したランドルの見舞いに訪れていた。 自分の走りを見失ったランドルは「こんなレース走る価値もない」と言い放つ。そんなランドルにハヤトは「最終戦で戦えないのは残念だ」と言い残し病室から去るのだった。 横浜に戻ったあすかはクレアが電話で修と会話しているところを偶然聞いてしまう。 修は去年スミスと対決した際に負ったわずかなダメージが視神経に影響しており、レースを続けるといずれ失明するというのだ。レーサー引退を決意した修は、「ハヤトを本当に強いレーサーにしたい。走れなくなる前に本当の勝利が持つ苦しさと喜びを伝えたい。」とサイバーフォーミュラに復帰したのだった。 最終戦、日本GP。ハヤトは持てる全ての力をかけてチャンプを取ると決意する。 一方、シューマッハの目の異常に気付いていたブールホルツは、この試合で引退することを告げたシューマッハに最後の勝負を挑むのだった。 そして、最終戦スタート。 直後、ハヤトとシューマッハのマシンがサンドトラップの中に。 レースの行方は・・・